こんにちは。

 

 

 

Bijyuアンバサダーの中村美日子です。

 

 

 

今回は、「嫌な気分を感じたくないと思うこと。」について、マインドフルネスの観点から見てみます。

 

 

 

マインドフルネスとは、「今この瞬間に留まり、その間に現れる呼吸、身体、身の回りのことに注意を払い、気づきを得ること」です。

 

 

 

 

 

私は大学で心理学を専攻したのですが、それは不安障害やうつ病についてよく知りたかったからです。

 

ですから、私の興味の対象は「人のネガティブな感情」という部分にどうしても興味が行きます。

 

 

 

高校生の時にネガティブな感情や落ち込むこと自体が問題とならなければ、人生はいくらだって強く生きられるのに・・・そう思ったわけです。

 

 

 

チャレンジして失敗しても「大丈夫！」そう思えたら、きっともっと強く前向きになれると思ったのです。

 

 

 

人は嫌な気分を感じると、なるべくその気分を変えようとします。

 

 

 

あなたは、テストで40点でした。

 

 

 

さて、どうしますか？

 

 

 

とても簡単なテストです。

 

 

 

周りは100点の人が続出。

 

 

 

どうします？

 

 

 

次は40点を取らないように努力しますか？

 

 

 

40点のままでもいいですか？

 

 

 

では、100点取ったら今のお給料よりの5倍もらえるとしたらどうでしょう？

 

 

 

大好きな人があなたのことを一生絶対的に愛してくれると保証してくれたらどうですか？

 

 

 

多分次は100点を取る努力をしますよね。

 

 

 

私たちは、小さいころから戦略的に「何かダメなところがあったら、それを修正して、次はよくしなさい」と言われてきたはずです。

 

 

 

だから成績というものがあり、ランクがあり、そういう枠組みで分類されてきました。

 

 

 

こうして「ダメを修正する」ということが良いこととして教育を受けてきています。

 

 

 

それ故に私たちの思考の中でネガティブなものが出てきたときは、いかにして修正するかということを自然と努力しがちです。

 

 

 

悲しい気分はあなたにとっていいものですか？

 

 

 

落ち込むことはあなたにとってダメなことですか？

 

 

 

そういう日があるといけないと思っていませんか？

 

 

 

なるべく気分が上がるようにして過ごしているということに気づいた時、そのネガティブさが実は長く持続していることに気づきます。

 

 

 

ネガティブを変化させようとして、ポジティブな出来事を見つけることは、ネガティブを再確認するようなものです。

 

 

 

そんな時、ネガティブのままでいながらも、今目の前にある何かとりとめのないものに意識を向けます。

 

 

 

なんでもいいのですが、例えば呼吸とか、手相とか、爪の形とか・・・・

 

 

 

そして何かに集中した時にはその対象がライトアップされていきます。

 

 

 

そして他のものはライトダウンするのです。

 

 

 

意識されているものと、意識されてないものをはっきり分けていきます。

 

 

 

それはネガティブを排除しようとして、あえてポジティブな出来事に向かっていくこととは違います。

 

 

 

穏やかで、緩やかで、そしてネガティブと共存することができます。

 

 

 

それがコップの中の泥と水が分離するのを待つようなイメージで、ネガティブな感情が収まるということに似ています。

 

 

 

一時は感情を乱してイライラしたり、泣いたりしそうなことも、待てば必ず変化します。

 

 

 

ネガティブを排除しようとせずに、「そこにあるね」と感じながら、ただ目の前のことを淡々と生き、観察することで、コップの中に必ず上澄みができます。

 

 

 

人には喜怒哀楽があるわけですから、泥水がキレイなただの水になるのとは違って、沈殿した泥のようにいくらでもネガティブな感情はそこにあるかもしれません。

 

 

 

でもそれが感情というものですが、入り乱れて、かき混ぜることなく、水と泥がただ分離して共存していくことができます。

 

 

 

よく味わってみてください。

 

 

 

次回はこのワークを音声でお届けます。

 

「呼吸のマインドフルネス」をご紹介します。

 

 

 

 

 

また、「願いが叶うマインドフルネスヨガ」というラジオ番組を放送しています。

 

今回のテーマは「損をしている！」というテーマです。

 

ぜひ聞いてください。

 

 https://www.youtube.com/watch?v=GMSY34MvQkk&t=188s