サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江 連載コラム 暮らしを彩るWatashiiro 第34回 〜甘いあまい宝石の季節〜

〜甘いあまい宝石の季節〜

2月、暦の上では立春……春がそこまで来ている、というところですが北国はまだまだ寒さ厳しい季節。暖かな春はあと“もう少しだけ先“というところでしょうか。
でもやっぱりなんだかうれしい季節です。
少しは優しくなってきたし、つららがぽとぽと歌いだす日もあるのです。

こんなうれしい2月は“甘いあまい宝石の季節”。
誰もが、ドキドキ素敵な物を見つけた時のように幸せを感じる……。そんな宝石はチョコレート!また、時には悲しくて心が冷たく硬くなっているときも一口チョコをほおばると優しく解きほぐしてくれる。そんな魔法みたいな宝石です。
そして多くの人がたのしみにしているチョコレートの祭典“サロン・ド・ショコラ”が始まります。2月14日のバレンタインデイに合わせての一大イベントは世界中からパティシェやチョコレートが海を渡ってやってきます。

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昔々は、チョコレートは今みたいに甘くはなくて“苦い飲み物”薬として、時には媚薬として飲まれ、どろどろとした液体の飲み物だったという事です。
今では考えられないですね、薬だったなんて。その後ミルクやお砂糖が入って甘くなったといわれています。フランスのマリーアントワネットはチョコレート職人を一緒に引き連れてお輿入れされたともいわれているほどのチョコレート好きだそう。そしてある時、お薬は苦くておいしくないといい、御付の薬剤師がオレンジの花やアーモンドを入れてチョコを美味しくし、お薬を包む工夫をしたと言われているのは有名なお話です。
皆さんはどんな甘い宝石を選ぶのかしら?フルーツの香り、お酒の香り、お花の香り、甘い、苦い、少ししょっぱい……などなど、心が動いて決められない……幸せな時間ですね。
素敵な缶やBOXに入っていて、形も色もさまざまに美しく並べられたチョコレートは宝石です。
そしてこのチョコ、大人の楽しみとして、食後の後のお酒の時間に華を添えてくれますし、お肉料理のソースにアレンジしても最高においしい一皿になりますよ。

ルビー色・サファイヤ色・アメジスト色……今年は是非あなただけの宝石をみつけにサロン・ド・ショコラへ出かけてみてはいかがでしょう。

サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江
監修
サロン・ド・テーブルUmemoto
代表 

梅本 光江

学生の頃から花の美しさに魅せられ華道を学ぶ。
その後、ヨーロッパのフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートに関心を持つようになり、インストラクターを取得。
現在、札幌で唯一のお花・お料理・テーブルセッティングを中心としたおもてなしとマナー教室、そしてプリザーブドフラワーの教室を開講。その他、ギフトやウエディングブーケ、ディスプレイなども手がけている。