〜甘いあまい宝石の季節〜
2月、暦の上では立春……春がそこまで来ている、というところですが北国はまだまだ寒さ厳しい季節。暖かな春はあと“もう少しだけ先“というところでしょうか。
でもやっぱりなんだかうれしい季節です。
少しは優しくなってきたし、つららがぽとぽと歌いだす日もあるのです。
こんなうれしい2月は“甘いあまい宝石の季節”。
誰もが、ドキドキ素敵な物を見つけた時のように幸せを感じる……。そんな宝石はチョコレート!また、時には悲しくて心が冷たく硬くなっているときも一口チョコをほおばると優しく解きほぐしてくれる。そんな魔法みたいな宝石です。
そして多くの人がたのしみにしているチョコレートの祭典“サロン・ド・ショコラ”が始まります。2月14日のバレンタインデイに合わせての一大イベントは世界中からパティシェやチョコレートが海を渡ってやってきます。
昔々は、チョコレートは今みたいに甘くはなくて“苦い飲み物”薬として、時には媚薬として飲まれ、どろどろとした液体の飲み物だったという事です。
今では考えられないですね、薬だったなんて。その後ミルクやお砂糖が入って甘くなったといわれています。フランスのマリーアントワネットはチョコレート職人を一緒に引き連れてお輿入れされたともいわれているほどのチョコレート好きだそう。そしてある時、お薬は苦くておいしくないといい、御付の薬剤師がオレンジの花やアーモンドを入れてチョコを美味しくし、お薬を包む工夫をしたと言われているのは有名なお話です。
皆さんはどんな甘い宝石を選ぶのかしら?フルーツの香り、お酒の香り、お花の香り、甘い、苦い、少ししょっぱい……などなど、心が動いて決められない……幸せな時間ですね。
素敵な缶やBOXに入っていて、形も色もさまざまに美しく並べられたチョコレートは宝石です。
そしてこのチョコ、大人の楽しみとして、食後の後のお酒の時間に華を添えてくれますし、お肉料理のソースにアレンジしても最高においしい一皿になりますよ。
ルビー色・サファイヤ色・アメジスト色……今年は是非あなただけの宝石をみつけにサロン・ド・ショコラへ出かけてみてはいかがでしょう。
[バックナンバー]
- #34〜甘いあまい宝石の季節〜
- #33〜大切にしたいお正月の縁起もの〜
- #32〜大好きなものはお花と香り〜
- #31〜晩秋の休日の楽しみはほっこりと〜
- #30〜山ブドウに魅せられて〜
- #29〜秋桜のオータムパーティー〜
- #28ガラスのおもてなし
- #27薔薇の季節
- #26花言葉とわすれな草
- #25お裁縫箱と指貫
- #24日本の花 〜桜色の季節〜
- #23〜桃の節句と日本のハーブ〜
- #22冬から春へ…如月の夜
- #21お祝いの意匠はお正月飾りで……
- #20忙しい時間を楽しく使えたらしあわせ。
- #19今年の秋冬何色であなたは愉しむ?
- #18Wine(ワイン)の季節
- #17初秋のたのしみ日本の秋……
- #16ドレスコードで楽しいひと時
- #15日傘で夏のおしゃれを楽しみましょう!
- #14初夏を楽しむガーデニング
- #13大切にしたい大和言葉
- #124月の誕生石はダイヤモンド
- #11しあわせのお茶時間
- #10春に咲く黄色〜しあわせの色〜
- #9寿ぎのこころ
- #8クリスマスのキャンドル……
- #7寒い季節は温かみのある陶器の器で楽しみましょう
- #6秋は和菓子でゆっくりお茶を楽しみましょう
- #5秋の気配は五感を研ぎ澄ませて愉しみたいもの……
- #4夏の漆でおもてなし
- #3夏の夜は素敵な探しもの……
- #2おもてなしは想像力をはたらかせて
- #1緑の魔法で春を愉しむ
サロン・ド・テーブルUmemoto
代表
梅本 光江
その後、ヨーロッパのフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートに関心を持つようになり、インストラクターを取得。
現在、札幌で唯一のお花・お料理・テーブルセッティングを中心としたおもてなしとマナー教室、そしてプリザーブドフラワーの教室を開講。その他、ギフトやウエディングブーケ、ディスプレイなども手がけている。