ドレスコードで楽しいひと時
最近はごくごく当たり前になってきたパーティー等で送られてくるインビテーションカード(招待状)の“ドレスコード”
この記載は、私たちが何を着ていけばいいのかのガイドラインのようなものですね。
実際にそのパーティーが昼間なのか、夜なのか、どのくらいの格式なのかがそのドレスコードによって知ることができるのはとても助かります。
もともとは西洋貴族の間で、教養を表すためのマナーだったといわれており、パーティーはもちろんの事、レストランや劇場で決められていたのです。
今でもその場にふさわしい服装で!!という事でドレスコードが設けられているのですが、
時代とともにファッションも変化してきているのでなかなかそのガイドラインを見極めるのが難しいようです。
さてそんな“ドレスコード”ですが私は今年初めてパーティーとかではない、ほかの場所での参加・入場を経験しました。
5月には東京都庭園美術館で「メディチ家の至宝・ルネサンスのジュエリーと名画」。
つい先日は札幌芸術の森美術館の「フランスの風景・樹をめぐる物語」。
これはどちらも展覧会をより楽しむためのドレスコード割引・・・・という実施で展示内容に合わせて割引をする。
という何とも斬新な試みだととても驚きました。
前者のメディチ家の至宝…ここでは、真珠(pearl)を身に着けてのご来館の方に・・とあり偶然にも小さなパールのネックレスをつけていました。
そしてこのような企画に感動していた矢先、また芸術の森美術館でのドレスコード、
こちらは何ともテーマが“樹”ということで“木や葉っぱが書かれた服やアクセサリー”をと。
数年前に購入した樹木が影絵の様にプリントされたワンピースがありましたので思わずそれを着て来館!
もちろんそれぞれの展示はともに素晴らしいもので、アール・デコ様式の室内ではメディチ家の素晴らしい至宝の数々を堪能し、
樹をめぐる物語では背景として描かれていた樹が絵画の独立した主題となっていった作品に感銘したのはいうまでもありません。
ただこうした美術館でのドレスコードは割引という事よりも、間違いなくそこに足を踏み入れる事の楽しみが倍増するもので、友人にもさっそく報告したくなりました。
もっともっといろいろな場所でのこのようなアイディアが増えるとより一層お出かけが楽しくなりますよね。
これからのシーズンまたどこかでこんな素敵な企画がまっているかもしれません。
皆さんもお近くの美術館や企画展、のぞいてみてはいかがでしょう!
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サロン・ド・テーブルUmemoto
代表
梅本 光江
その後、ヨーロッパのフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートに関心を持つようになり、インストラクターを取得。
現在、札幌で唯一のお花・お料理・テーブルセッティングを中心としたおもてなしとマナー教室、そしてプリザーブドフラワーの教室を開講。その他、ギフトやウエディングブーケ、ディスプレイなども手がけている。