入居審査について(2)
前回に引き続きまして、入居審査についてお話しさせていただきます。
3.保証会社について
前回、保証人さんがいない場合に利用することも可能ですと書かせていただきましたが、より掘り下げてお話ししたいと思います。
@保証会社を利用するとき
保証会社を利用するときにはいくつか要件がございます。
・保証人さんが立てられない場合
・ご自身のお住まいになりたいお部屋の賃料に対して保証人さんの収入が少ない場合
・保証人さんが遠方にお住まいの場合
・お部屋そのものが、保証人さんの有無によらず保証会社を使わなくてはいけない場合
最近増加しているケースは最後の保証人さんの有無によらず…という場合です。
A保証会社とは
最近は入居の際に保証会社の話題になるケースもあり、保証会社自体の認知度も
上がってきてはおりますが、まだまだご存じない方も多いと思います。
保証会社とは、賃料が入らなかった場合に、借主さんの賃料の立替払いをし
貸主さんに代わり、借主さんへ家賃の督促をする会社です。
よく勘違いされるのが借主さんは家賃を保証してもらったので払わなくてよいのですか?とお尋ねされるのですが、貸主さんへの家賃の保証をするものであり、借主さんは保証会社から立替分の賃料を請求されます。
保証会社を利用する際にも一定の審査があり(保証会社により審査内容はそれぞれ異なります)、保証料と更新料、事務手数料などの費用も発生します。
では、借主さんにとっての保証会社のメリットとは…と考えますと、貸主さんと比べると正直少ないように感じるのですが、
借主さんの家賃を保証会社が保証しますよ!というバックアップを受けることにもなりますので、入居がスムーズに進むことにつながります。
費用的には、初回の保証料が1か月の賃料等の総額の50%程度から100%まで様々ですが、お部屋により利用できる保証会社もそれぞれ異なりますので利用される際には、事前にしっかりとご確認をしていただいた方がよいと思います。
B保証会社の審査とは
前述のとおり、保証会社によって審査基準は異なり保証会社を利用するからといって、保証人さんをたてなくてよいというわけではなく、審査の過程で依頼されたり、そもそも保証人さんをたてることが前提条件での審査という場合もございます。
また、信販系の保証会社ではカードの事故歴などを審査の参考にしますし、保証会社同士が連携をはかり過去の滞納情報を共有しているケースもございます。
ですので、借主さんご自身も依然利用した保証会社を把握しておくことも肝要です。
C本人確認書類
免許証、保険証、パスポートなど本人確認書類には様々なものがございますが、社会保険証をご用意いただくのが一番良いかと思われます。
理由としましては、会社に在籍していることの証明も兼ねることができますので入居審査をする側としても信頼できる書類になるからです。
社会保険証がないからといって、全くダメというわけではないのですがお持ちの方は、ご持参いただくとよいと思います。
また、免許証を利用される場合は、住民票の住所地に住所変更を完了しておくのを忘れないでください。
D保証人にお願いしようと思っている人に依頼する
すべての賃貸物件に保証人様が必要というわけではないのですが、一般的に、入居審査の際に保証人さんの内容に関してお問い合わせがあります。
保証人様は、親御様やご兄弟姉妹でかつ現役でお仕事をされている近い血縁の方が望ましいですが、少子化や社会情勢の変化に伴い保証人様を頼む方がいない、頼みにくいといった方も増えてきております。
その際は、保証会社が利用可能なお部屋であれば利用するのですが、緊急連絡先として親族の方をおたていただくことになります。
ですので、いずれにせよお願いしようと思っている方に転居を検討していることと、その際に保証人もしくは緊急連絡先をお願いしたい旨を事前にお伝えいただいたほうがよいです。
4. その後
保証会社の審査通過の後、管理会社→貸主さんの確認を経て無事入居審査通過となるわけですが、審査通過後は契約の締結です。
次回は、審査通過後について記載させていただきます。
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株式会社ロゴス
代表取締役
金澤 亜紀子