サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江 連載コラム 暮らしを彩るWatashiiro 第3回「夏の夜は素敵な探しもの……」

夏の夜は素敵な探しもの……


お日様が“夏”をつれてやって来ました。
今年、我が家のお庭では、薔薇のお花がいつになく思いっきり見事に開花して、なんだかとっても嬉しい夏です。これからどこのお庭でも、色々なお花が咲きみだれ、午前中から夕方までたっぷりと、素敵なガーデニング探訪があちらこちらで始まりそうです!
実は先日6月22日、一年でもっとも日が長いとされる夏至を迎えました。昔はこの日で一年の半分が過ぎたと考えられていたようですが、そう考えると北の町札幌は「もう秋が近づいちゃうの?」と何だか寂しい気持ちになりますね。

でもまだまだ。冷たい飲み物が欲しくなるようなとっておきの夏本番はこれからですもの。思いっきり楽しみましょう!
そんな夏の夜の楽しみ方、皆さんはなにをおもいますか?湯上りに美味しいビール?浴衣で花火?どれもステキだけど、私は……、子どもの頃を思い出して流れ星をみつけてみたいかも。

最近は夜遅くまで開いているお店やスーパーも多かったり、治安を考え街灯も増えていますので、上を向いたら星空なんて事はそうそう簡単ではないかもしれませんね。
でも、お天気が良くて空が静かに静かに暗黒色にそまった日は、夏の夜空を楽しんでみてはいかがでしょうか。その広くて大きな世界の中に、一段と輝く北斗星や、ひしやく星と言われる北斗七星、Wの形のオリオン座……、きっと誰しも夢中になってしまうかも。
毎日忙しく時間が流れ、夜空を眺めることなんて考える事もないこの頃ですが、思いっきり窓を開けてお部屋の電気を消してみたら、とても素敵なエネルギー補給に!!

暮らしを彩るWatashiiro
そしてもうすぐ7月7日、五節供の一つと言われている七夕がやってきます。皆さんご存知のこの七夕、元々は中国から日本へつたわったもので、機織が巧みな織姫と農耕が巧みな牽牛にちなんで、芸事や技術の上達、向上を願う願掛けのお祭りでした。一年に一度、二つの星が船で天の川を渡ることができると言う説から、船の舵は梶に通ずると、梶の葉に願い事を書いたといわれているのです。それが、短冊に変わり五色の糸と共に笹に飾る七夕祭りとなりました。
いかがですか。今年は是非、そっと地上から、星に姿を変えた織姫と彦星を見つけてみませんか?彦星のアルタイルはわし座、織姫のベガはこと座を探しましょう。
7月7日、どうぞ二人が無事に天の川を渡ることが出来ますように……。
お天気になあれ!!

サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江
監修
サロン・ド・テーブルUmemoto
代表 

梅本 光江

学生の頃から花の美しさに魅せられ華道を学ぶ。
その後、ヨーロッパのフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートに関心を持つようになり、インストラクターを取得。
現在、札幌で唯一のお花・お料理・テーブルセッティングを中心としたおもてなしとマナー教室、そしてプリザーブドフラワーの教室を開講。その他、ギフトやウエディングブーケ、ディスプレイなども手がけている。