梅本 光江 連載コラム 暮らしを彩るWatashiiro 第2回「おもてなしは想像力をはたらかせて」

おもてなしは想像力をはたらかせて


夏の香りがもうそこまで聴こえそうな嬉しい季節。
ここ札幌はライラック祭りに始まり、100年以上の歴史がある北海道神宮例祭で夏の到来を感じ、衣替えがはじまる……。
そんなワクワクした夏を誰かと一緒に過ごせたら……と考えたおもてなし。
ライフワークとしているお花とテーブルコーディネート、そしてもちろん楽しいお食事。いつもは自宅でのセッティングですが、以前ライラックのお祭りにあわせてレストランで企画したちょっと贅沢なおもてなしの時間をご紹介します。

レイアウトをイメージしてみましょう。
"こんなに綺麗な私を見て"と思いっきり咲いているお花からはエネルギーを、器からは作り手の思いを感じ取れるような気持ちで楽しい時間をと、ライラックのお花も美しく映える夏にぴったりなガラスをチョイス。
"一つとして同じ物がない手作りガラスの器"。せっかくだから、お見せするテーブルコーディネート、お皿はもちろんフィギュアもガラスで。私がひらめいた"色"と
"香"と"スタイル"で卓上は華やかに完成……。
と、こんな想像の世界からスタートです。
暮らしを彩るWatashiiro
どこにもない"Watashiiro"が少しずつ完成していくように思い描いていきます。
最初はイメージが重要、インビテーションカードの作成も忘れずに。
もちろん一番大切なタイトルも!「ライラックの香りガラスにのせて」。ほら、もうそれだけでどんなおもてなしかしら?と想像力がかきたてられるはず。

当日は、思いもかけない素敵なガラスのキャンドルスタンドや大皿が、レストランシェフの美味しいお料理とコラボレーション。会場も白やピンク、紫色のライラックの香りでいっぱい!なんとガラス作家さんまでお呼びしました。
このようにして開催したおもてなしの時間、ほんの少し心にゆとりを持ちながら、相手を思いやること、そこに来てくれた人達と"ステキ"を見つける。
そんなオリジナルの"Watashiiro"、みなさんはこの夏、どこに咲かせますか?

サロン・ド・テーブルUmemoto 代表 梅本 光江
監修
サロン・ド・テーブルUmemoto
代表 

梅本 光江

学生の頃から花の美しさに魅せられ華道を学ぶ。
その後、ヨーロッパのフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートに関心を持つようになり、インストラクターを取得。
現在、札幌で唯一のお花・お料理・テーブルセッティングを中心としたおもてなしとマナー教室、そしてプリザーブドフラワーの教室を開講。その他、ギフトやウエディングブーケ、ディスプレイなども手がけている。